品川 正之介 さん
Q1 移住のきっかけは?
大学生の頃、国際交流のサークルに入っていて、外国の学生を招致して1か月ぐらい滞在してもらうプログラムをちょうど10年前に長崎で行いました。
そのプログラムのために何度も長崎を訪れ、日本のことさえも知らない外国の学生に長崎を紹介するために、長崎のことについてめちゃくちゃ勉強しました。
勉強していく中で、長崎の歴史、特に国際交流の歴史とストーリーにグッと惹かれて、人生で一度は長崎に住んで深掘りしようと心に決めました。
その後卒業し、IT系の企業などに勤めていたのですが、仕事や生活のことなど色々なタイミングが重なって、長崎への移住を決断しました。
Q2 住んでいる地域の魅力
長崎のことを深堀していく中で、知りたいことにたどり着くまでに色々なことが枝分かれして、無限に面白さが広がっていることです。
銀河系で一番おもしろい場所と思っています(笑)
例えば歴史一つとっても、長崎のこと調べていたらいつの間にかローマの歴史を調べていたり、おくんちのことを調べていくうちに中国のことを調べていたり。知れば知るほど長崎のことをもっと知りたいっていう想いは強くなって、今、長崎検定の2級を受けるために勉強中です。
それと、長崎は人口の流出や空き家のこと、若者がいなくなっていることなど課題が多いってよく言われていますけど、僕からすると、伸びしろしかなくて、どうやって解決しようかワクワクしています。
これから観光関連の事業を立ち上げようと思っているんですが、チャンスしかないって感じています。
長崎の課題を伸びしろと可能性とポジティブに捉える人が増えて、取り組む人が増えると、もっと長崎は面白くなるだろうなと思います。
また、斜面地も課題だと言われていますが、僕にとって斜面地も魅力の1つだと捉えています。
長崎に移住した最初の朝のことを今でも鮮明に覚えています。
カーテンを開けると朝日が差し込んできて、窓開けたら鳥の鳴き声が聞こえきて、風が草花の香りを運んできてくれて。
東京で住んでいた部屋は、日が全く入らない真っ暗なコンクリートの部屋でしたから、斜面地の部屋の素晴らしさに圧倒されましたね。
自分の中で部屋探しをする時のこだわりに斜面地は欠かせません。
Q3 実際に暮らしてみて、今感じていることは?魅力、暮らし方など
住んでみて感じた代表的な驚きは3つあります。
1つ目は、意外と若い同世代の人が多いなっていうこと。
今住んでいるHafH経由で色んな長崎の若い人と繋がれて、移住してきて1~2週間後にはもう一緒にピクニック行っていました(笑)若い人だけじゃなくて、地域のまつりをお手伝いすることで、20代から70代まで世代を超えた色々な人と接点ができました。人と知り合う機会は東京よりも多く、暮らしていて楽しいです。
2つ目は、長崎は都会と自然のバランスがめちゃくちゃいいこと。
今住んでいるHafH Nagasaki Gardenのように静かな環境で自然を感じられる環境にいても、20~30分歩けば長崎で一番の繁華街に行ける。暮らしていく中で買い物などに困ったことは一つもないですね。あ、大好きなタイ料理屋がないことは困りましたね(笑)
3つ目は、暮らしの中で聞こえる「音」が素晴らしいということ。
僕は、長崎で暮らす楽しさを「五感で楽しい」っていう言葉で表現しているんですけど、その中でも「音」がいいと感じています。長崎港に入港する船の汽笛の音がここまで届いたり、教会とか寺の鐘の音が聞こえたり。長崎で暮らして初めて気づきました。
Q4 移住を検討されている方へ一言
移住する前に、自分が大事にすることは何かをしっかり考えたほうがいいと思います。
全国各地に色々な地域があって、良い面もあれば、伸びしろの面もあります。僕の場合は、長崎の魅力に心底惚れていて、暮らしていて楽しいですし、一般的に長崎の課題って言われている坂や空き家や人口減少についても、僕にとってはそれも魅力なので、エンジョイしているんですけど。
地域の特性と自分が大事にすることを見極めた上で、移住先を決めると良い移住になるのかなと思います。
Q5 地域のオススメスポット
本当は一つに絞り切れなくて、猫がいる中通りのかんざき食堂さんや鍋冠山から見る夜景、マリア像がある神の島なども紹介したいんです。
神の島は神社の鳥居の奥にマリア像が立っていて、宗教が混じり合った長崎らしい場所だなと感じています。
その中でも移住を考えられている方にオススメするスポットは、今住んでいる立山や西山から見る風景です。
「五感で楽しい長崎の暮らし」を体験できる場所だと思います。どこまでも広がる長崎の空、山、まちなみはほんと特別だなあって思います。